おはようございます、フリーライターの仲間麻美と申します。
池田千恵さんを書籍デビュー当時から取材しており、著書やイベントからいつも刺激をもらっています。
今回は、2022年8月31日(水)に開催されたイベント「文喫 ✕ アサロク vol.3 仕事もプライベートも順調に滑り出す! 私史上一番なりたい自分を、髪型からつくっていこう」の開催レポートをお届けします。
千恵さんが代表をつとめる株式会社 朝6時では、”朝から六本木で朝活をする”「アサロク!」というイベントを、2019年より定期的に開催しています。
そのなかで、「名前は聞いたことがあるけれど体験したことがないヒトコトモノ」を紹介する朝のイベントとしてスタートしたのが「文喫 ✕ アサロク」。千恵さんが気になる方をお招きし、六本木の文喫さんとコラボレーションで朝からトークを展開します。「朝のトレンド予測」や「睡眠」など、身近で役立つ内容が評判をよび、3回目の開催となりました。
Contents
■六本木の朝活「アサロク!」今回のゲストはヘアライターさとゆみさん
3回目のゲストは、日本初のヘアライターとして15年以上にわたり活動し、「美容師以上に髪の見せ方を知っている人」としても有名な佐藤友美(さとゆみ)さんです。
わたしも以前、千恵さんのTwitter経由でさとゆみさんの著書『髪のこと、これで、ぜんぶ。』(かんき出版)を知って読み「今まで知りたかった髪への疑問が網羅されている!」と感動。ヘアセットのコツや、ドライヤーの意外な使い方、絶対に失敗しない美容師さん選びなど、一つひとつがこれ以上ないくらいに具体的に説明されていて、髪で迷うことがあったら開いてみる”お助け本”になりました。
さとゆみさんは、「髪を好きになると自分を好きになる」と言います。24時間ずっと一緒に過ごす自分の髪。せっかくなら自分が好きで選んだ髪が自分に似合う方がいいですよね。そこで、「私史上一番なりたい自分になる」をテーマに、「髪を好きになると自分を好きになる」理由や、髪型と自己肯定感の切っても切り離せない関係などについて千恵さんがじっくりお聞きするとのこと。「これは見逃せない!」と当日までワクワクしながら過ごしました。
■朝から文喫 六本木をまるごと貸し切り「髪型と自己肯定感」についてトーク
会場となったのは、六本木にある文喫さん。ここは、日本初の入場料が必要な本屋さんです。平日は1650円、土日祝日は1980円(どちらも税込)を受付で支払えば、9時〜20時まで、約3万冊の本が読み放題。お代わり自由の珈琲や煎茶があり、Wi-Fiや電源、ロッカーも準備されているので仕事をしてもOK。お腹が減ったら食事やデザート、飲み物(11:30からはアルコールもあり!)が有料で頼めるという、本好きにとっては天国のような場所です。
8月22日からは、さらにお得なモーニングプランが始まっています。平日の9〜12時までは、税込1100円で入場が可能に。12時を過ぎても「もっといたいな」と思ったら、追加で500円を支払えばそのまま1日利用が可能になります。遅めの出勤前や、のんびりできる平日の朝を有効活用したい方に人気とのことです。
通常は9時から営業開始の文喫さんですが、イベント当日は特別に、朝7時〜の開場となりました。六本木駅から徒歩1分という抜群の立地のため、参加者の方も遅れることなく続々と到着されていました。
今回は、リアルでのトークとオンラインでのハイブリット開催。リアル参加の方もオンライン配信の方も、一ヶ月間アーカイブを視聴できる形式となりました。
(現在、このイベントのアーカイブ配信を販売中です。2022年9月30日23:55まで視聴することができます。詳しくはこちらから→https://peatix.com/event/3346852/view)
気になるトークの内容は、「『髪型と自己肯定感』の関係についてさとゆみさんにじっくりお聞きしたい」という千恵さんの投げかけからスタートしました。
■24時間365日、裸になっても何があっても最後までくっついているのは髪の毛だけ
朝活のプロであり、国家資格キャリアコンサルタントでもある千恵さんは、キャリアに悩む女性からの相談をよく受けます。その中で気になるのが「私なんか」と自分を必要以上に低く見積もっている人が多いこと。自分に自信を持てたらもっと挑戦できるし、見た目を整えることで、心の自信もついてくるはず。その大切なキーになるのが、髪型なのではないか。千恵さんはさとゆみさんの発信を見て思ったと言います。
さとゆみさんも「24時間365日、裸になっても何があっても最後までくっついているのは髪の毛だけ。その髪がキマっていれば、いつでも気持ちよく過ごせます」と断言。髪の毛は外見における面積が大きいので、人は相手の顔を見ているようでいて、ほとんどの時間髪を見ているのだそう。見た目の360℃のうち280℃を支配し、強い印象を残す部分だからこそ、力を入れる価値があると熱を込めます。
とはいえ、髪の毛の難しい点は「自分一人の力ではどうにもならない」ところ。だから、美容院で上手にオーダーできる方法を押さえつつ、髪を通じて自己肯定感を上げる心の持ちようをお伝えしてきます、とさとゆみさんが説明してくれました。
今回のトークの流れは次の3つ。
1.さとゆみさんの講義&似合う髪型ワーク
2.千恵さんとさとゆみさんのトークタイム&おすすめ本の紹介
3.質問タイム
レクチャータイムでは、「どうすれば似合う髪型が手に入るの?」という多くの人が持つ疑問を解決すべく、さとゆみさんが目からウロコの2つのアドバイスを提示してくれました。
まず一つ目は、「自分の”今の気持ち”に似合う髪型を美容師さんにオーダーする」ということ。
これを聞いてわたしは、「こういう観点があったのか」とハッとしました。というのも、わたしを含め多くの人が、「癖毛だからまとまりやすい長さにしたい」とか「張っているエラが隠れるようなスタイルに」というように、髪質や顔のタイプから髪型を決めていると思います。しかし、さとゆみさん曰く「プロの美容師さんはその人に似合う髪型を10個くらい即座に思いつく」 だから、そこはお任せして大丈夫なのだそう。
美容師さんに必ず伝えなければいけないのは、「今、どんな気持ちなのか」ということ。婚活中だからかわいく見える髪型なのか、昇進したいからキリッと見える髪型なのか、それは説明しなければ伝わりません。そのためには、”今の気持ち”を棚卸ししておくことが重要だそう。
それでは、どうすれば”今の気持ち”を棚卸して、なりたい髪型のイメージを固められるのでしょうか? その二つ目のアドバイスが「髪型にはキャラがあると理解する」です。
大きな花柄の服を着ている人は派手、黒いレザーのジャケットを着ている人はハード、フリフリのブラウスを着ている人は甘い……人はよく、着ている服の印象でキャラクターをイメージします。髪型にも同じように、「かわいい」「かっこいい」「個性的」「セクシー」というキャラクターを連想させるような、長さやスタイリング、色などの鉄則があるとさとゆみさんは説明します。
ここで、受講者が全員参加してのワークがスタート。プロジェクターに表示されたたくさんの形容詞を参考に、「これから3ヶ月でどんな自分になりたいか?」を考えていきます。「自分のこと」をじっくり考える時間は意外とないので新鮮で、わたしも受講者のみなさんとともに真剣に考えていました。「かわいい」「かっこいい」「個性的」「セクシー」のうち、1つか2つを組み合わせるのがいいとのこと。
イメージを作るうちに、わたしは今「個性をもう少し髪型で出したい」ということがわかりました。この作業をしておくと、美容室でのオーダーがより楽になりそうです。
ワーク後はさとゆみさんから、「髪型とキャラクター」の繋がりがより理解できるような漫画&映画のお話がたくさん出たり、昇進率のやたら高い髪型、さとゆみさんの読者が髪を切ったらどんどん自信がついて彼氏ができ、結婚したエピソードなどが飛び出し、会場の空気はますます盛り上がりました。
千恵さんとさとゆみさんのトークタイムでとても印象的だったのは、「コンプレックスをどう活かすか?」ということです。
千恵さんは早起きや朝活を広めていこうと決めた当初、「仕事ができる人に見せたい」と思うあまり、自分の弱い部分、好きになれない部分を隠していました。でも、バタバタともがいている様を見せてしまった時の方が評価されたそう。
髪に関しても、コンプレックスだった癖毛を矯正せずに活かしてくれる美容師さんと出会えたことから、より自然な自分でいられると言います。だから、コンプレックスは隠すよりも活かした方がいいと思うけれど、そうするにはどうしたらいいですか? と千恵さんから質問が出ました。
さとゆみさんは「まずは美容師さんに、隠した方がいいか活かした方がいいか聞いてみて」とお勧めしてくれました。癖毛でも白髪でも、自分の手に負えるところとプロに任せた方がいいところの境界線があります。自分でわからないところは頼る。その結果「こんな自分もかわいいや」と思えるようになるし、イケてないところも抱きしめられるようになる。その積み重ねから自己肯定感が生まれてくるのだとさとゆみさんは思うそう。「髪はただの形じゃない。心の形も変えられる」というさとゆみさんの言葉が、強く胸に残りました。
イ ベントを振り返って感じたのは、千恵さんもさとゆみさんも「どんな自分でありたいか」と考える時間を大事にしているということです。自分と向き合うのは、面倒だし難しいこと。それを、「朝」や「髪」というツールを使って、もっと楽しくしていこうよ、プロの力もどんどん頼っていいんだよという温かい気持ちが伝わって、朝からパワーをもらいました。
■六本木の朝活「アサロク!」アーカイブを販売しています
最後の質問タイムでは、「印象がガラリと変わる前髪の分け方」「相性のいい美容師さんを探すコツ」「命より大事なサイドバングの取り扱い」「湿度の高い日のヘアセット」「白髪の量が多いからこそできるカラーリング」「体型と髪型のバランス」「癖毛をかっこよく見せるには」などなど、記事が何本も書けそうな話題でいっぱいになりました。ご興味のある方は、ぜひアーカイブでチェックしてみてください。
(現在、このイベントのアーカイブ配信を販売中です。2022年9月30日23:55まで視聴することができます。詳しくはこちらから→https://peatix.com/event/3346852/view)
トークの終了後は、千恵さん&さとゆみさんと参加者の方々の交流タイム。著書にサインをしてもらったり、記念撮影や個別の質問をするなど、みなさんお二人とのコミュニケーションを笑顔で楽しまれていました。
イベント終了後も、イベント参加者の方はそのまま文喫さんに滞在OK。朝からたっぷり読書をしたり、Wi-Fiを利用してお仕事をしたり、珈琲や煎茶でまったりしたり、ランチを楽しんだり……思い思いの時間を過ごされたようです。
これからも、文喫 ✕ アサロク のコラボイベントは定期的に開催予定とのことです。イベントの日は朝7時〜文喫さんでゆっくりできて大変お得だと思います。ご興味のある方はぜひ足を運んでみてください!
株式会社 朝6時 代表取締役。国家資格キャリアコンサルタント。慶應義塾大学総合政策学部卒業。外食企業、外資系戦略コンサルティング会社を経て現職。企業の朝イチ仕事改善、生産性向上の仕組みを構築している他、「働き方改革プロジェクト」「女性活躍推進プロジェクト」など、ミドルマネジメント戦力化のためのコンサルティングや研修を行っている。個人に向けては朝活で人生計画を立てるコミュニティ「朝キャリ」(https://ikedachie.com/course/salon/)を主宰。12年連続プロデュースの「朝活手帳」など著書多数。