こんにちは。池田千恵(@ikedachie)です。
- 社内カルチャーにどっぷり漬かってしまい、井の中の蛙(かわず)になってはいないだろうか?
- 仕事を頑張って続けてきたけど、もしかして今の会社だけに通用するものなんじゃないか?
- 私のキャリアは、はたして「つぶしがきく」ものになっているのだろうか?
- 仕事に限らず、今の自分にできることはあるのだろうか?
ひとつの会社に長く勤めると、こんな不安にさいなまれることもありますよね。副業解禁とか、人生100年時代とか言われて、今の自分のままじゃなんとなく不安…という声もよく聞きます。
自分に出来ることがないと思ってしまうとき、MBAを取ろう!とかビジネススキルを磨こう!と思いがちですがちょっと待って!不安だからこそ、インプットではなくアウトプットが必要です。なぜなら、アウトプットしていかないと自分の方向性が間違っているのかそうでないのか、楽しいのか楽しくないのかが分からず、知識だけが肥大化してますます動けなくなってしまうからです。
まずは今ある自分の能力を横展開するために行動を起こしてみませんか?
そのためのひとつの手段として今回は「会社員のまま今すぐ講師になる」方法についてお知らせします。
Contents
■会社員が今すぐ講師になることのメリット
学ぶのに一番手っ取り早い方法は教えることです。
いつか役に立つかもしれないと思って学ぶのと、「この学びを誰かに伝えよう」と思って学ぶのでは結果に雲泥の差がでます。教えようと思ってまとめることで、今までとは違う頭の使い方をマスターできますし、自分には何が教えられるのか?という視点で生活するようになるので、今まで無駄に思っていたような仕事まで学びの対象となります。
今の仕事がつぶしがきかないものなのか?と不安になるくらいだったら、今の仕事内容で得た学びを周囲に教えていきましょう。
■未経験でも「教える」チャレンジをしたほうが良い理由
経験もないのに「いますぐ講師」なんてとんでもない!と思いましたか?実は逆です。まず不安でも、未熟でも、未完成でもいいから「教える」ことで自分の学びは体系化していくのです。教えるうちに反省点がたくさんでてきますので、少しずつ調整しながら成長していきましょう。中途半端なまま、不安なまま教え始めることが大切です。
逆に、教えることなく学びつづけていくと、次のような沼にはまります。
学びすぎの沼1: 視野が狭くなる
勉強を続けすぎると「これ知ってる」「あれ知ってる」が多くなりますが、知っているのとできるのは全くの別モノ。知識が多すぎると人のあら探し、自分のあら探し(もっともっと頑張らないとダメだ)ばかりになり、軽やかに行動することができなくなります。誰もが最初は初心者です。初心者の気付きを忘れたまま専門知識だけ持っている人なんて、ただの感じ悪い人です。
学びすぎの沼2: 時代遅れになる
デューク大学のキャシー・デビットソン氏によると「2011年度にアメリカの小学校に入学した子供たちの65%は、大学卒業時に、いまは存在していない職業に就くだろう」ということです。世の中の常識が日々アップデートされているのに、昔からの教えを後生大事に守り、完璧にマスターしてから教え始めよう…なんて言っていたら、あっというまに時代遅れになってしまいます。古い考えをいつまでも後生大事に取っておいてもいいことなんてありません。
■講師になる自信がない人こそ、講師になろう
「講師」という言葉には長年ひとつのことを研究してきた専門家というイメージがついてきますよね。多くの知識があって、プレゼンが上手で、自信がある人がなるものだ、と思う人も多いと思いますが、逆です。どの講師も最初は素人。場数を踏んでいるか踏んでいないかの違いなだけです。
もちろん失敗もあるでしょう。でも失敗があるから改善点が見えます。「まずはアウトプットして、その結果をインプットする」ようにしましょう。
「このテーマでやってみたけれど、しっくりこない」「自分はこれが好きだと思っていたけど、好きじゃない気がする」といったように、本当に自分が求めていること、そうでないことも、講師として教えることによって明らかになります。
会社員で定期的に給料がもらえている今のうちに自分の素質を見極めるためにも、会社員のまま、今すぐ講師になることが大切です。
■まずは「先生ごっこ」からはじめよう
とはいえ、
- 素人の自分が教える場なんてない!
- 何を教えたらいいか分からない!
- ダメダシされるのが怖い!
- 自分の話を誰が聞いてくれるのか分からない!
と思い、やりたいのにできない、といういう方も多いでしょう。そこで主宰する朝活コミュニティ「朝キャリ」では「先生ごっこの会」と称し、定期的にメンバー同士が先生になって教えあう会を開催しています。
「先生ごっこの会」とは、先生と自分から名乗るのは気恥ずかしいけれど、ちょっと人より知っていて、教えられそうなことを実際に教える機会を作り、自分の好きや得意を小さく試す場です。
講師として活動するときの一番のハードルは「私ごときが教えて良いのだろうか」という心理的なものです。いきなり「先生」になろう!というと怖いですが「先生ごっこ」だったら、ちょっと楽しそう、やってみようと思いませんか?
「先生ごっこ」にチャレンジすることによって、自分にとって何でもないことが、相手にとって、ものすごく価値があると分かる場合も多くあります。自分にとって当たり前にできること、簡単にできること、工夫してできるようになったことは「たいしたことがない」と軽視されがちですが、他の人にとっては喉から手がでるほど欲しいスキルだったりもします。「先生ごっこの会」を実施することで、自分では気付かなかった自分の価値に気付くきっかけが作れます。
いきなり仕事のスキルを教えるというのがハードルが高いのなら、例えば趣味の経験(ブログや朝活、資格試験勉強法)でもOKです。
朝キャリメンバーで先生をしてもらった方のテーマは次のようなものです。
■ブログでメンタルを整える方法
過去メンタル不調で会社で思うようなパフォーマンスを出せない時期があったが、ブログで読書記録を書き始めたところ、自己肯定感が上がり心身が整いメンタル不調が解消。その後社長賞とMVP賞を立て続けに獲得するに至った経験を「先生ごっこ」で披露
■羽田空港アルバイト歴6年!おすすめ羽田空港穴場ツアー
「羽田空港バイト歴6年で穴場を知っている」「羽田空港の朝が好き」「羽田空港は私にとってのパワースポット」「朝活モーニング巡りが趣味」という朝キャリメンバーが実際にツアーを組み、羽田空港を案内
他にも、今後次のような内容で「先生ごっこ」をしてもらうことになっています。
■女手ひとつで3人の子どもを育てつつ国家資格を一発合格で3つとった勉強時間の作り方&子どもの巻き込み方
シングルマザーで時間もお金も限られている中、学校に行かず
1.社会保険労務士
2.行政書士
3.ファイナンシャルプランニング技能士2級(=FP技能士2級)
大切なのは、自分が持っているリソースを形にして人に教え、フィードバックをもらうという経験です。ぶっちゃけ最初のテーマは何でもいいのです。上記プロセスを何度も繰り返し回すことができるようになれば、あとでいくらでも応用が利くようになります。
先生ごっこの会については、以下の記事でも詳しく書いていますのでご興味がありましたらご覧ください
■ちゃんとしてから始めよう!と思っても「ちゃんと」は一生こない
今や勤めている会社が3年後、5年後に「何屋」をしているかすらわからない時代。自分のスキルを小さく試して挑戦して、精度を上げて行くことはもはや必須の行動です。今のうちに「先生ごっこの会」で慣れていけば、今後先が見えない時代でも自分のスキルで生きて行くための武器を磨くことができます。
安全安心なところでジャブをうち、講師として実際にステージに立つ準備を今からぜひ進めていきましょう。「別に先生になる気はない」という人でも、自分の今までの経験やスキル、教えられることをまとめることは必ず今後のためになります。
「朝キャリ」に入ればその環境がすぐ手に入ります。いままで一生懸命スキルアップしてきた経験を、今こそ外にアウトプットしていくタイミングです。仲間になりませんか?仲間は随時募集中です!
株式会社 朝6時 代表取締役。国家資格キャリアコンサルタント。慶應義塾大学総合政策学部卒業。外食企業、外資系戦略コンサルティング会社を経て現職。企業の朝イチ仕事改善、生産性向上の仕組みを構築している他、「働き方改革プロジェクト」「女性活躍推進プロジェクト」など、ミドルマネジメント戦力化のためのコンサルティングや研修を行っている。個人に向けては朝活で人生計画を立てるコミュニティ「朝キャリ」(https://ikedachie.com/course/salon/)を主宰。12年連続プロデュースの「朝活手帳」など著書多数。