六本木の朝活「 アサロク!」@文喫 六本木 キラキラにみえてもモヤモヤしてる!私たちの「はみだしキャリア」朝からぶっちゃけ談義 開催レポート

おはようございます、フリーライターの仲間麻美と申します。

2023年8月18日に行われた「文喫 ✕ アサロク vol.9」のテーマはズバリ、「キャリア」についてです。ゲストは中野敬子さん。防衛省のご出身で、防衛大臣通訳/インテリジェンス/国際広報はじめ15年間 一貫して国際分野の仕事に従事。日本人として初めてペンタゴン(米国防総省)へ派遣勤務されました。防衛省退職後は英会話スクール運営を経て、2020年より、異文化コミュニケーションの研修・コンサルティングを行うジャパンインターカルチュラルコンサルティング社(本社米国シカゴ)の日本支店代表をされています。エグゼクティブコーチ/メンターとしても活動し、デュアルキャリアを実践中です。

 

(2023年9月19日23:55まで視聴できる、イベントアーカイブも販売しています)

輝かしいキャリアの道を歩んでいるように見える中野さんですが、大変なこともモヤモヤも、数えきれないほどあったそう。わらしべ長者のように地道に目の前のことに取り組んで、今のキャリアにたどり着いたと言います。

その道のりに、大学受験2度失敗、20代で窓際社員からの外資系コンサルティング会社にキャリアアップ転職、作家としてベストセラーを出している千恵さんが強く共感。 周囲からは「キラキラキャリア」に見えがちだけれど、実際はみんなと同じドタバタ&モヤモヤした裏側を赤裸々にぶっちゃけて、悩んでいる方の参考にしてもらいたい!と今回の対談企画が立ち上がりました。

会場となった文喫さんは日本で初めての入場料のある本屋さん。平日は1650円、土日祝日は2530円(どちらも税込み)を支払えば、9時〜20時まで置いてある本が読み放題、珈琲と煎茶は飲み放題。食事やデザート、お酒(11時30分〜)も有料で楽しめる喫茶室があり、wi-fi、電源、ロッカー完備。本好きの人やリモートで仕事をしたい人にもってこいのスペースです。

千恵さんは、株式会社 朝6時をこの近くに設立したことから六本木の文喫さんとコラボレーションで朝活イベントをするようになったそう。「朝から六本木で、人よりひと足早くヒトモノコトを体験する」をコンセプトにシリーズ化したのがこの「 アサロク!」です。千恵さんやゲストの方との距離も近く、ふらっと一人で参加しても心地よく過ごせると好評です。もちろん、オンラインでも参加できます。

アサロクはほとんど平日開催のため、普段はオンライン参加が多数ですが、今回は夏休み中の方が文喫さんにたくさん足を運んでくれました。トークは「キャリアって無理に”輝かせる”もの?」という千恵さんの投げかけから始まりました。

キャリアをテーマにしたコンテンツではよく「キラキラ輝く自分になるには?」という切り口が使われます。でも、輝く”ために”何かをするというのは本末転倒ではないかと千恵さんは感じるそう。

中野さんや千恵さんのように「キラキラキャリア」と括られがちな人も、輝くことをめざしたからそうなったわけではなく、目の前のことをコツコツやっていった結果今がある。舞台裏のバタバタやモヤモヤはインターネットで検索しても出てこないけれど、そこに発見や学びがあるのではないかと千恵さんは思っています。

中野さんはロンドン大学大学院を卒業後、帰国して防衛庁(当時)に入職。2年目に突然防衛大臣の通訳に大抜擢され、大臣の通訳として各国の要人や大使館の人々と交流。周囲から信頼を得るようになりました。その結果、日米政府間の人材交流の一環として、日本人で初めてアメリカのペンタゴンに出向することに。

これだけ聞くと「いきなり大成功で順風満帆」と感じますが、中野さんは「行く先々でいつもビリで、みんなができるのに自分だけできないことがよくあった」と振り返ります。

まず、イギリス留学時代は英会話がまったくできず日常生活に支障が出たほど。通訳の業務についた時は実力が伴わないため周囲にがっかりされたそう。語学力の他にも、男性中心社会の省庁でジェンダーの壁に悩んだり、悔しく感じたりすることも多かったと言います。それでも、英語の上手な人を観察したり、自分の関心があることを深めて得意分野を作ったりすることで中野さんは力をつけていったそう。

その様子を聞いて、千恵さんは「不利な状況だったり、嫌なことがあっても、自分で決めたことをコツコツやる。それを見ている人は見ているから抜擢につながったのでは」と分析しました。

キャリアの大きな転機が中野さんに訪れたのは、1年間のペンタゴン出向を経て帰国してから。日本で待ってくれていた婚約者と結婚し、妊娠・出産。職場に復帰してすぐのタイミングでまだ1歳だった娘さんが病気になってしまいます。

そこで、仕事を休ませてもらい、1ヶ月の入院に付き添うことに。お子さんが治療を受けている間、今後のキャリアを考えたそうですが、守るべき存在ができたことで「できない仕事」や「赴任できない地域」が多くなってしまったことを悟り、退職を決意します。

その後は英会話スクールを立ち上げて校長を務めたのちに体調を崩したこともあり事業を譲り、一度は専業主婦に。健康を取り戻した頃、お子さんが低学年のうちにとPTA役員をやってみたところ、二年目で副会長職を依頼され、フルタイム並みの忙しさになりました。並行してコーチングの勉強もスタート。

コーチングを習得しようと思ったきっかけは、人生の節目を迎えて悩む人から「相談にのってほしい」と頼まれがちだから。それで、これが自分の得意なことなのでは、と気づいたそうです。とはいえ、ボリュームの多いPTAの仕事と勉強の両立はハードだったとのこと。

中野さんはそんな自分を「常に突っ走ってしまうやり過ぎ系」と笑いますが、千恵さんの読者やオンラインサロン「朝キャリ」メンバーの方でも、抱え込み過ぎる「パンパン病」の人が多いそう。「パンパン病」の人は悩みや課題も胸に溜め込みがちで、中野さんもまさにそのタイプでした。しかし、コーチングで自己開示の重要性を学び、「自分はこんな人間です」と言えるようになると、コーチングの場でもPTAでも前より信頼が得られるようになったそう。

その頃、ペンタゴン時代に異文化コミュニケーションの本を読んでからずっと憧れていたジャパン・インターカルチュラル・コンサルティング創業者のロッシェル・カップ氏に会う機会に恵まれた中野さん。異文化コミュニケーションについて熱く語ったところ、ご本人から「うちの日本支店の代表をやらない?」と誘われてしまいます!

思いもよらない提案にびっくりした中野さん。PTA副会長の任期がまだあることやコーチングの仕事を理由に断ろうとしますが、「わたしなんて5つ仕事している。2つなら両方やればいい」というロッシェル・カップ氏の言葉に、思い切って引き受けることに。

その結果、中野さんは現在、ジャパン・インターカルチュラル・コンサルティングの日本支店代表として企業への研修・コンサルティングを提供しつつ、個人ではエグゼクティブコーチとして活躍しています。一方の仕事で得た知識やスキルがもう片方でも役立つ、ということが多々あり、デュアルキャリアのメリットを感じるそう。

千恵さんから「デュアルキャリアを成功させるコツ」を質問された中野さんは「周囲から褒めてもらった強みや自分の得意なことに集中すること」と答えてくれました。これは、千恵さんが著書や講演でみなさんに伝えていることと同じですね。さらに、中野さんからはキャリアに関するおすすめの本が紹介されました。

「キャリアって、やりたいと思っても間が空いてしまうこともある。それでも、動いて、人と出会って、面白がって、やってみることで波に乗れるはず」という中野さんの言葉がとても印象に残りました。

トーク部分の終了後は、リアル・オンライン両方の参加者のみなさんからの質問タイムが設けられ、時間過ぎまでお二人が熱心に質問に答えました。イベント終了後は、サイン会&交流タイム。千恵さんの本を購入した方がサインを書いてもらったり、異文化コミュニケーションやコーチングについて中野さんに質問される方がいたり、会場のそこかしこで楽しい交流が生まれていました。また、千恵さん主宰のオンラインサロン「朝キャリ」メンバーの方々も参加されていたので、入会希望の方とお話が弾んだ模様。

その後も「アサロク!」リアル参加のみなさんは、イベント終了後も閉店の20時まで文喫さんに滞在が可能なので、飲食、読書、wi-fiを使ってのリモートワークなど、思い思いの時間を過ごされたようです。

※2023年9月19日23:55まで視聴することができるアーカイブもこちらで販売しています。レポート以上に深くつっこんだお話や質問回答、おすすめ本の解説などもしています。

次回の「 アサロク!」@文喫 六本木は、10月頃開催の予定です。どうぞお楽しみに。


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