こんにちは。夜キャリメンバーの小菅(@iteko_8)です。
注:夜キャリとは……早起きしていないけれど、朝キャリに加入してキャリア形成に取り組むメンバーのこと
2020年5月6日、朝9時より、池田千恵さんの朝活コミュニティ朝キャリ イベントとして、昭和西川の副社長で睡眠研究家の西川ユカコさん(以下ユカコさん)✕ 朝活の第一人者・池田千恵さん(以下千恵さん)のオンライントークイベントが開催されました。
- 目覚めをスムーズにする具体的な時間割
- 体内時計を整えるために今すぐできる方法
- 睡眠環境を整えることによる様々なメリット
のほか、西川さんの「自分の人生を自分でハンドルする!」と考えるに至った価値観やお人柄に触れることができて、楽しい時間でした。
本日はその様子をご紹介します。
Contents
■「最強の睡眠」を知る著者に学ぶ、睡眠の質を上げる方法
テーマは「ムアツふとんの昭和西川副社長で睡眠研究家の西川ユカコさんに聞く!最強の睡眠とは?」
2020年4月に出版されたユカコさんのご著書『最強の睡眠 世界の最新論文と450年企業経営者による実践でついにわかった』をベースに、睡眠の悩みを千恵さんが朝キャリメンバーを代表してぶつけていきます。
西川ユカコさんプロフィール
昭和西川株式会社 代表取締役副社長 睡眠研究家/睡眠改善インストラクター/温泉入浴指導員/セロトニントレーナー。学習院大学卒業後、『ヴァンテーヌ』『25ans』『婦人画報』の編集者としてハースト婦人画報社に10年間勤務。睡眠研究家として『東洋経済オンライン』で睡眠記事を連載、「ミス日本」ファイナリスト勉強会や「NHK文化センター」青山教室などで睡眠講義を行うほか、各種メディアへの寄稿や企業での講演活動も行っている。科学的データを参考にしながら、自身の身体を実験台に、日中にパフォーマンスUPするための快眠法を日々研究中。2020年3月より、事業者・仲介者・ユーザー・アカデミアなど業界を横断する企業・団体で設立した睡眠サービスコンソーシアムの理事も務める。
■質の良い睡眠で昼のパフォーマンスを最大化しよう
千恵さんが推奨するのは早起きではなく
早起きによって「これからのキャリアを形成する」こと。
ユカコさんは推奨するのは睡眠ではなく
睡眠によって「昼のパフォーマンスを最大にする」こと。
「自分の望む未来を作るために朝活や睡眠に取り組む」というこのお二人の考え方、
とても似ていますね。
対談は大きく分けて3部構成で進められました。
1部 ユカコさんが睡眠研究を始めたきっかけ
2部 最強で最新の睡眠メソッド
3部 みんなの悩みQ&Aコーナー
朝キャリメンバーも半数近く大集合。
睡眠の悩みって尽きないですよね。
■ 睡眠改善のきっかけは「挫折」にあった
冒頭20分から濃い!
西川ユカコさんが睡眠研究を始めたきっかけについてお話を伺いました。
挫折の乗り越え方のヒントが得られます。
「活躍できない部署に異動させられた」らどうします?
ユカコさんは、体を壊すまで現実逃避し、どん底を経験したそうです。
ユカコさんが睡眠研究をはじめたきっかけは以下のとおり。
「あるブランドの担当時に失敗し、会社至上最大の損失を計上してしまった」
「管理部門に異動となってしまい、まったく活躍できなくなった」
「酒浸りの生活になり2年後にはとうとう体を壊してしまった!」
酒浸りになれるくらいならそこそこお酒にも強いはず。
そんな人が体を壊すって、余程の精神的ダメージだったのでは……。
でもこれ、私はとても共感しました。
なぜなら、過去私も会社で精神的なダメージをくらい、
底から這い上がった経験があるからです。
ユカコさんはクリエイティブな仕事がしたい! という想いが強かったそうなので
エネルギーのはけ口を見つけられなかったのでしょう。
お気持ちお察しします……。
答えが見えない時は、底を見てから這い上がるのも一手。
体を壊したユカコさん。どん底では終わりません。
このままではいけない! と危機感を覚え
「睡眠に関する実践的研究」に邁進していきます。
医学者や科学者が論文に載せている内容を自分の体で「人体実験」していき、
次第に玉石混合の情報から「玉」だけを拾えるようになり
自分への自信も取り戻していくことができました。
現在ユカコさんは副社長。自信が仕事への取り組み姿勢にも表れていったのだと思います。
■朝の目覚めのカギは光にあり
さて、睡眠理論も色々と教えていただきました。
お話を伺って印象的だったところはこちら。
「快眠できるかどうかは、起きた時に決まっている」
寝る前の数時間程度では、不十分なのですね。
どういうことかというと、質の良い睡眠カギは「朝日」にあるからです。
人の体内時計は個人差があって、一日が23時間50分の人もいれば24時間30分の人もいます。
(厳密にいうと短い人で23時間53分、長い人で24時間36分だそうです)
それを地球の24時間にぴったり合わせる唯一の方法、それが
「朝起きて外光を浴びること」でした。
簡単ですね。
皆さんできていますよね!
……ホント?
実は盲点になりやすいポイントがありました。
「窓ガラス越しでは足りない」
「室内照明があると光を浴びているつもりになってしまう」
このような理由で、きちんと体内時計をリセットできていない人も多いそうです。
正しい方法は「起きたら外に出て空を見る」が正解です。
※ 太陽ではなく空ですよ!
朝の日差しを網膜に入れると「幸せホルモン」であるセロトニンの分泌が促進されます。
このセロトニン、最強。
「幸せホルモン」というだけでも充分にありがたいですが
セロトニンは夜になると「ぐっすりホルモン」であるメロトニンに変換されるのだそうです。
幸せと快眠を手に入れる。やっぱり朝って大事。
■質の良い睡眠のための快眠パジャマ/昼寝対策/夜のエアコンは?
最後は質疑応答。
「最強の睡眠」に書かれていないオフレコ情報も登場。
Q.これから暑くなりますが、寝ているときのクーラーや扇風機の上手な使い方はありますか?
A. クーラーはつけたほうがいい!汗だくで眠ると汗が気持ち悪くてどうしても眠りが浅くなる。汗が蒸発するとき気化熱で体が冷え、風邪の一因にも。温度は自分が心地いい温度で。扇風機で首が天井に向くもので空気を回すのがおすすめ
Q. 昼寝でパフォーマンスがあがるのか?
A. 60歳くらいまでは20分まで昼寝OK、60歳以上の方は30分まで昼寝OK。午後のパフォーマンスが上がる。昼寝ができるときはすることがおすすめ。ただし、15時までに昼寝は終えること。それ以上寝てしまうと夜の寝付きに影響が出る
Q. パジャマは何着が理想ですか?季節によって使い分けるか?
パジャマ選びで大事なのは
1. ストレッチ性があること
2. 汗をよく吸うこと
3. 手首足首が冷えないよう、夏でも長袖長ズボンがおすすめ
パジャマにストレッチ性があると、寝返りをうつときに
動きが制限されないので眠りを邪魔しないそうです。
サイズはいつもの服よりちょっと大きめに。
具体的にはユニクロのウルトラストレッチのパジャマがおすすめとのこと。
他にも
「日中うたた寝しちゃうときはどうしたらよいか?」
「理想の睡眠時間はどのくらいの期間でつくっていったのか?」
「仕事の要因で睡眠がなかなかとれないときに克服するポイントは?」など、
次々と質問が出てきました。
詳しく知りたい方は「朝キャリ」のメンバーになれば
アーカイブ視聴ができます!
■睡眠の質の向上が仕事のパフォーマンスを上げる!
あっという間の時間でした。
あれもこれもやろうとして、残った時間を睡眠に充てるのはNG!
まずは睡眠時間を確保した上で、
自分が自由になる時間はどのくらいかをきちんと把握する。
そして、本当に大切なこと、やりたいこと、
自分にとって重要なことを選別し、それ以外はキッパリやめる!
明快で科学的にも解明されているお話、勉強になりました。
良い睡眠は、良い人生を作る!
朝を活用してよりスペックの高い自分になっていきましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
株式会社 朝6時 代表取締役。国家資格キャリアコンサルタント。慶應義塾大学総合政策学部卒業。外食企業、外資系戦略コンサルティング会社を経て現職。企業の朝イチ仕事改善、生産性向上の仕組みを構築している他、「働き方改革プロジェクト」「女性活躍推進プロジェクト」など、ミドルマネジメント戦力化のためのコンサルティングや研修を行っている。個人に向けては朝活で人生計画を立てるコミュニティ「朝キャリ」(https://ikedachie.com/course/salon/)を主宰。12年連続プロデュースの「朝活手帳」など著書多数。