時間管理とは、しないことを決めることかもしれない

「時間美人」さんにインタビューしたり、
お客様から悩みを伺ったり、
雑誌取材をうけたり、
自分でもいろいろ工夫したりして思うこと。
時間管理、という言葉のイメージから
「なんでも効率的につめこんで、あれもこれも
要領よくやっていくこと」と考えられがちだけど、
それはちょっと違う。
人間は、そんなに器用じゃない。
というより、私はそんなに器用じゃない。
いくら、限られた時間であれもこれも一気にできるように
なっても、それで自分の心が幸せじゃなかったら意味がない。
納得できなきゃ意味がない。
心穏やかに、内なる声にそった判断ができる
状態になれることが、本当の「時間美人」なのではないか。
仮にそのときの判断が、自分の心の声とは
違うものであっても、きちんと意図を持って
その判断をしたんだ、と納得した状態で
動くことなのではないか。
だとすれば、効率的に何かを進めることが絶対の善ではない。
自分にとっての重要度が高いものを選び、
限りある時間を埋めて行くことが大事だと思う。
（もちろん、効率的に進めることが、その方の価値観に
沿っている場合は、その限りではない）
バケツ（自分のキャパ）に大きい石（一番重要なこと）を入れてから、
水（その他のこと）を注ぐイメージだ。
まずは、自分は何を大切にしているかを、
認識しないとはじまらない。
そして、人は変化する。成長する。
重要度や優先順位は成長するにつれ
変わって行くから、定期的にメンテナンスをしないと
いけない。
自分が培ってきた方法論を、成長するにつれて
必要があったらきっぱり脱ぎ捨て、
日々良い方向に変化し続ける自分でありたい。
私は「iプラ」で思考整理を伝えている理由は、
「やらないこと」を決めるために深く考える手法を
伝えたいからなのかもしれない。